目的があると意外にヴィーガン生活が面白くなるかもしれないと言う話
以前ヴィーガン生活にチャレンジしたことを書きましたが、その時の動機は「何かいいことがあるかも?」という極めてあやふやなものだったため、2週間で挫折。その後は1/3くらい菜食という、意味を感じない状態となっておりました。
転機が訪れたのは8月中旬のこと。熱海の砂浴に知人に誘われ(気温の関係で8月だけしか開催されない)興味本位+リラックスできそう的な安直な考えで出かけた訳です。開催しているのは「熱海断食道場」という所で、タクシーの運転手さん曰く熱海では昔からある有名な場所だそう。ん?断食?いや、僕は気持ちいい砂浴に来ただけなのだけど。。
聞くと砂浴というのは強力なデトックス効果があるそうで、その期間中は毒を出すために必要最小限の食事や水分しか摂れないとのこと。僕は普段から1日2食なので、夜20時頃に食事を摂って朝11時までは何も食べないことが習慣になっています。それもあり、一泊2日の断食くらいどうにかなるだろうと思いました。まっ、そんな甘い考えは覆される訳ですが。
断食道場に着いて軽く説明を受け早速砂浴へと向かうことになります。砂浴気持ち良さそうと、穴掘りの重労働も何のその(自分が入る所は自分で掘ります)ザクザク掘り進んで、砂風呂に入り上からは係の方に砂を被せてもらいます。「長時間入ると重くなってくるので、軽くかけますね〜」とのことだったので、そんなものなのかなー位に思った10分後、すでに重苦しくて息がシンドイ。。あと砂の床が想像以上に硬くて背中やらお尻やらがとても痛い。板の間に直に横になるのの2倍痛くて、その上から思い砂袋を直接抱かされているような感じです。全然思っていた感じと違うし、、リラックスなんて全く感じない所か苦痛以外の何者でもない。そして一度穴から出ると同じ穴には入ることが出来ず、掘り直さなければならないのです。我慢するしかないと言う、まるで拷問のようです。幸いにして1日目の午後スタートだったので入る時間が1.5時間ほどしかなく、気合いで我慢することが出来ました。ふー、帰って食事が待ってるし、戻ってまずはお風呂ですな。道場のお風呂は水が湧き水のせいか、とても気持ちよく入ることができました。板の間の香りがして癒される感覚もありました。
そして待望の食事。断食道場ですが夜ご飯があるのは聞いていた!楽しみ!はい、出てきました、お茶碗に半分ほどの玄米粥に大根おろしが小指の先ほど乗っている。他の方のを見るとゴマが入っていたり、重湯だけの方もいて事前にとったアンケートに沿って個々に合わせたものが出されているそうです。いやーとてもありがたい。そしてそれを一口200回噛んで食べるとのこと。もーやるしかないよ本当に。疲れて帰ってきて茶碗に半分のお粥しかないんだから笑。200回噛むとですね、半分過ぎた辺りからもはや液体を噛んでいるような感覚で、歯をカチカチ言わせているだけのような状態になっていました。
夜の就寝時間は21時で、Wi-Fiもありませんし真っ暗なので人ってやることないと寝ますね。
次の日、起床は5時。朝の体操に道場全体の掃き掃除・拭き掃除。先日の疲れや食事の少なさで若干フラつきがありました。が、ここで道場長との面談となります。道場長は望診と言って、表面に現れる状態や自分が気になっている症状などからどこに問題があるのか。また、それを改善するためにはどのような食生活にするといいのか。についてアドバイスをしてくださいます。
内容をざっくり要約すると、
・逆流性食道炎はタンパク質の摂り過ぎなので、お肉お魚は止めた方がいい
・あなたの精神的状態は腎属の疲労からくるので、水は1日に1L以内(食事分も含む)
とのお達しです。来たー、再度ヴィーガン。えっ、世の中的には水って1.5〜2L飲んだ方がいいとされるけど、全部で1L??しかしこの道場長が只者ではないことは聞いていますし、せっかくいただいたアドバイス。なんとか続けようと思いました。その後、今の僕に必要な野菜を細かく教えていただき、それを玄米雑炊にして味噌を多めに入れて食べて欲しいとのこと。自分は普段から自炊するので、そこのクリアーは出来そうでした。面談が終わり、今日も砂浴に行ってよいとのこと(人によっては中止するように言われます)。
さて2日目、昨日に反省を踏まえ、上に載せる砂の量は極限まで少なく。また潜る角度も念入りに調整。気持ちよくまではいかなくとも、苦痛は少しでも減らしたい。考えに考えて穴を掘りいざ開始。あっ、いいかもと感じたのも束の間、10分後。何やら腹の辺りがピリピリと痛いような痒いような。しかもそれが脇腹に移動し、背中に移動し、最終的には全身がピリピリと激しい痒みに。昨日の比ではないくらいに辛い。。気合いで手を動かしたり、体を揺すって痒みに耐えるのですが、途中何度出ようと思ったことか。気合いで耐えた1.5時間。拷問といいますか地獄そのものです。大袈裟ではなく。
後で聞いたのですが、このピリピリが毒が出ている状態で、必要な過程なんだそう。砂から出ると全身蕁麻疹のように赤くなっていましたが、よかったですね〜とのことです。
二日間合わせてたった3時間の砂浴でしたが、帰りの道中は疲れと空腹で人生で感じたことがないくらいフラフラです。途中で食べていいのは、道場で持たせてもらった玄米おむすびのみ(ちなみに重量25g)。家に帰って何の気力も起きず、晩御飯まで寝たかったのですが空腹だと寝ることも出来ないんです。17時頃に立ち上がり、朦朧とした中で道場長に教わった玄米雑炊を作り、それを一口30回噛んで食べ終えました。その後はさすがにすぐに就寝。
ここまで読むと、その後なんでヴィーガン?拷問好き?って思いますよね。ところが話はここから始まります。
話は戻って、私は最近ある勉強の始めたのですが、仕事もありますし時間の捻出をどうするかが課題でした。世の中の経営者と呼ばれる方達って、皆んな朝が強くて、5時に起きて朝の澄んだ状態で勉強を行なっている聞いていました。僕もそれに習いたかったのですが、朝がとても弱くて、何とか起きても眠気が抜けず、勉強に集中することが出来ずにいました。気合いの問題なのか、願望がずれいるのか分かりませんが、とても続かない。
そんな中での今回の断食道場でしたが、ご飯を食べて寝た次の日の朝起きると。あれ、いつも眠気がほぼない。疲れていたのでぐっすり寝れてそのせい?とも思えます。、まー今回も続かないかなーとは思いつつ、その日も道場長に言われた食事をし、動物性のものは食べませんでした。そして翌日の朝のこと。やはり眠気がない。しかも昨日よりスッキリしている!?
思い出したのですが、前回突然ヴィーガン食にした時も頭が冴える感覚はあったんです。そして1週間後試しに2回程動物性の食品を食べてみた所、案の定次の日に朝から眠気が。。一日中ボーっとする始末。そしてまたヴィーガンに戻すとスッキリ。嘘だろーーーー!そんなんなったら、とにかく勉強が最優先事項の僕にしたら、それにするしかないじゃん!!
でも前回の体に力入らない感じや、ジムでの筋トレの使用重量が相当に落ちてしまうことはどうするか問題にぶち当たることを意味します。がしかし、ここは学んだことを習慣化すべく、最重要課題を最優先する決断をすることにしました。その後どうなるかはまた次の機会に。ちなみに今はちょっと楽しい感じです笑。
自分にとっての最優先事項が決まってコミット100%だった時、それを妨げる要因の解決方法は向こうから勝手にやってくるというお話でした。
ヴィーガン食について思うこと。 ある人との出会いがあり、それがきっかけで自分もヴィーガン食にすれば何かいいことがあるかも!という意味不明な動機で始めてみました。 しかも体的な準備をせずにある日から突然全食。 調理の仕事をしていた経験があり、自炊はなんとかなるだろうと料理本を購入で準備万端。 ヴィーガン生活を10日続けて起きた劇的な変化 10日間続けてみて起こった変化は ・頭が冴える感覚がある ・寝起きが良くなった気がする ・体重が約3kg減少 ・お腹が空くのが明らかに早い ・ふらふらするような感じがして力が入らない(筋トレの使用重量大幅減) ・普通のスーパーで買える食材だと同じメニューばかりに…
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