子どものいない40過ぎ夫婦に、念願の保護猫兄弟がやってきた!

子どものいない40過ぎ夫婦に、
念願の保護猫兄弟がやってきた!

小さいころから、何だかとっても猫が好きだった。
あの丸いフォルム、ふわっふわの毛、ぴょんと立った2つの三角耳に、おしゃべりなしっぽ、ビー玉みたいに透き通った目。
マイペースでのんびりしているくせに、簡単には触れさせずしなやかにかわす姿。

幼い私は厳しい両親が怖かったのか、自分に飼う勇気がなかったのか猫を飼ったことがなかった。けれど、猫への憧れが強く、猫アレルギーだったにもかかわらず、近所の野良猫の集会場を訪れてはぶつぶつをこさえ、母に叱られた。

主人は猫が家にずっといる環境で育ったので、結婚当初から生活が落ち着いたら、必ず猫と犬を飼うんだ!と話していたのに、私自身が命を預かることや育てること、金銭的な不安からなかなか覚悟ができず、色々言い訳して15年が経過、、

40才で新たなステップに踏み出そうと長年勤めた会社を退職したことをきっかけに、次の仕事が決まったら必ず飼うと決意。しかし、コロナの時代がやってきたり、新しい仕事で人生初のパワハラによる適応障害を経験する羽目になり、何だかまた微妙な風向き・・・かに思われた。

出会いは突然やってきた。
人生とは、縁とは不思議なもので、その適応障害の元凶となった人からのご縁で2匹の猫たちは我が家へやってきたのだ。「黒猫を飼いたいと思っている。」と話して、1週間後。やれご飯くれだの、遊ぶぞだの、お腹撫でさせてやるだの、2匹はこちらの状況などお構いなしに我が家で一番偉いかのように過ごしていた。

主人も私も自分では猫を育てたことがなかったので、ついつい過度に心配してしまうが、家族になってしまえば何とかなるもので、2匹の兄弟は飼い主に反して人見知りもせずに、勝手にやんちゃにすくすく成長している。

猫は人間の言葉はしゃべらないけど、あらゆる手段で色々見せてくれる。
好きな時に好きな場所を選んで眠り、飼い主がどう思おうが気分が乘らない時は背中をくねらせ触らせもしない。こちらが忙しくほったらかしにしていたら、「ちょっと落ち着けよ」みたいに粗相してみせる。
ドキドキハラハラ一喜一憂の毎日だけど、それは想像していたよりもずっと暖かくて、ただただ愛しさでいっぱいになる。
あぁ、私はずっと猫になりたかったのだ。

こうして、私の猫からの学びが始まった。
我が家へようこそ、来てくれてありがとう、私の大事なもも丸、じゃじゃ丸。
私たちと一緒に幸せに楽しく暮らしていこうね。

もし、猫をお迎えすることを悩んでいる人がいたら伝えたい。
あなた自身が真っすぐその子たちを見つめていれば、あとは猫たちが全部教えてくれるんだから、何の心配もいらないんだよ。

この記事を書いた人

mari
子どもなし、特別なスキルなし、資産はないけど、借金もなし・・・良くも悪くもそんなに何もない一見平和平凡な私。あるのはふんわり旦那と2匹の保護猫、予測不能の兄、雨風しのげる賃貸の住まいにある意味自由な時間たち。柔らかく、優しく、それでいて芯の強さを持つ、おにぎりのような丸い人生を目指している。
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